


組織には、解けない問いがある。
効率か、創造か。統制か、自律か。成果か、育成か。
どちらを選ぶべきか——その問いへの答えを早く出そうとするとき、
まだ言葉になっていない何かが、静かに押し潰されてしまいます。
OXYMORONは、その矛盾を無理に解消しようとはしません。
矛盾を抱えたまま進む先に、まだ名前のない物語が立ち上がると信じているから。
そしてその物語こそが、組織に新しい知を生む源泉だと、私たちは考えています。

変わらないのは、やり方の問題ではないかもしれない。
見方と場が往きつ戻りつすることで、まだ誰も持っていなかった知が立ち上がる——
私たちはその往還を、場のアーキテクチャと呼んでいます。
問い・関係性・循環を設計し、人とAIをパートナーに、
メンバーの真意が交わることで、
まだ名前のない物語(= 新しい知)が立ち上がる
「場」そのものを設計します。
創発の場、対話の場、体系の場、実践の場。
この4つを意図的に編むことを、私たちは場のアーキテクチャと呼んでいます。
4つの場は、それぞれ独立した器ではありません。
個人の暗黙知が言葉になり、言葉が束ねられ、現場で身体化され、
また新しい暗黙知へと戻っていく。
その循環(SECI)を、どう編み・つなぎ・回すか——
それが、場のアーキテクチャの実践です。

気持ち・感情・経験・メンタルモデルを、身体的に共有する場。
「いまの気持ち」「いまの気づき」を場に置き、言葉にならない感覚が共感として拡がる。土壌になるのは心理的安全性。
感じていたことを、対話を通じて言葉にしていく場(外部化)。メタファー・ナラティブ・アブダクション(創造的推論)で、まだ言葉にならない何かを共有可能な形に立ち上げる。
言語化された知識を整理し、組み合わせ、体系化していく場。理論を学び、フレームワークに当てはめ、新しい構造が見えてくる。多くの「学び」のイメージはここに集中している。
学んだことを、現場で実際にやってみる場。手応えと自信の循環のなかで、形式知が少しずつ暗黙知へと染み込んでいく。「行動が続く設計」こそが、実践場のアーキテクチャ。
4つの場は、独立しているわけではありません。
創発の場で生まれた感覚が対話の場で言葉になり、体系の場で構造化され、
実践の場で試され、また感覚として戻ってくる。
場は、絡み合いながら回転している。
そしてこの循環は、放っておいても自然には揃いません。
だからこそ、意図的に設計する意味がある。
マネジャーの内側が、起点になる。
その変容が、やがてチームの創発へとつながっていく。
その道筋を、私たちはデザインします。
個人の変容ステップ(マネージャー起点)
01
信念が動く
"こういうものだ"という前提が揺れる。適応課題と出会う瞬間。
02
自信が生まれる
"自分にもできるかもしれない"という感覚が育つ。見方が変わると、行動が変わる。
03
スキルが定着する
問いを差し出す関わり方が、身体に入る。
04
場をつくれるようになる
個人の変容が、場の設計者としての動きへとつながる。
ここが、個人からチームへの蝶番(ヒンジ)です。
チームの変容ステップ(場の変容)
03
自分の物語として参加する関係へ
「他人ごとの議論」から、「自分ごとの対話」へ。参加のあり方が変わる。
02
暗黙知が、新しい知になる
経験に閉じ込められていた知恵が、対話を通じて場に立ち上がる。
01
関係性(プロセス)を設計する
何を話すかより、どう関わるか。場の質が変わると、内容の質が変わる。

個人
マネジメント観のアンラーニング
「こういうものだ」が「こうでなくていい」に変わる。
前提が揺れるとき、マネジメントは更新される。
関係性
場の空気の変容
マネジャーの姿勢が変わると、メンバーが「上司の聞く姿勢が変わった」と感じ始める。「言われたことをやる」関係から、「自分の物語として参加する」関係へ変わる。
組織
パラドックスとの向き合い方の転換
矛盾を新しい知の入り口として扱えるようになる。組織で起きていることの捉え方が決定的に変わる。
テーブルの上で語られる内容と、その場に渦巻く関係性や空気。
変わらないのは、目に見えるものだけを変えようとして、
目に見えないものを手放しているからかもしれない。
私たちは、この二つをひとつに設計します。

成果と育成。任せることと、介入すること。
短期の数字と、中長期の成長。現場の声と、経営の方針。
これらは、どちらか一方を選べば解決する話ではありません。
どちらも大切だからこそ、難しい。
多くのマネージャーは、その矛盾を抱えたまま、
毎日起きる問題に対応し続けています。
成果と育成、任せることと介入すること。
割り切れない矛盾を抱えたまま、マネージャーは日々の問題解決に追われ続ける。
その手前で——自分はいま、何を「問題」として見ているのか。
マネジメント・リフレクションは、マネジメントの“OS”そのものを更新する営みです。
自分の見方を問い直した先で、
マネージャーは——メンバーの力を、やがてチームの新しいものを、立ち上げていく。
OXYMORONはこの営み全体を「創発のマネジメント」と呼びます。
目の前の問題をすぐ解こうとする前に、その問題を見ているマネージャー自身の見方へ、いったん目を向ける営み。それは過去を振り返ることではなく、まだ見えていなかった見方を新しく立ち上げること——いわば、自分の中で起きる、いちばん小さな創発です。
OXYMORONはこれを、研修やプログラムを貫く核エンジンとして据えています。このリフレクションの“対象”は、自分→メンバー→チームへと広がっていきます——外へ広げても、同時に自分へ折り返しながら。

ツールが増えた。情報が速くなった。AIが、多くのことを担い始めている。
それでも、組織に「まだ名前のない何か」が生まれているだろうか。
AIで、組織の仕事は速くなります。
けれど私たちが見ているのは、その先です。多くのAI活用が「いかに速く片づけるか(効率化)」へ向かうなか、OXYMORONは「いかに新しい知が生まれるか(創発)」にAIを使います。流れて消えるはずの対話を知恵として蓄え、固まった"当たり前"をゆるめ、まだ名前のない物語が立ち上がる——。
対話型組織開発の、新しい地平を、人とAIの協働から拓こうとしています。

立教LDCやMezirow、Heifetz、野中、Argyris等の理論を背骨に「なぜ効くか」を説明できるアカデミック・プラクティショナー。これら理論を土台に、個人の1on1から組織規模の場づくりまで一貫して設計します。「理論を借りる」のではなく「理論で編む」立ち位置です。
マネジャーの"見方"が変わることを、データで確かめています。成長支援への自己効力感(d=1.15)、視点変容(d=1.24)——大きな変化が、介入前後の比較で確認されています。
AIを効率化ではなく「創発のパートナー」として場に組み込む。まだ言葉にならない「モヤモヤ」を、組織固有の物語へと立ち上げます。

株式会社Oxymoron 代表岸本 渉
一橋大学卒業。博報堂、GU、ウィル・シードを経て2025年に独立。
広告から組織開発まで、一貫して「人と場のあいだ」に関わってきた。
立教大学大学院 経営学研究科経営学専攻
リーダーシップ開発コース(LDC)修了。
理論と実践を往還するアカデミック・プラクティショナー
制度も研修も整えた。
それでも、現場から新しいものが生まれにくくなっていないでしょうか。
AIが効率化を進めるほど、決まったことは速くなる。
けれど、まだ名前のない何かが立ち上がる創発は、むしろこれから難しくなっていくのかもしれません。
いま組織に本当に必要なのは、新しい知を生み出し続ける力——知識創造ではないでしょうか。
自分自身、行き詰まった物語が、人との対話のなかで何度も書き換えられてきました。
「ないものを埋める」から「あるものを生かす」へ。
矛盾は、抱えたまま進んでいい——そう思えたとき、世界の見え方が変わりました。
組織の難題の多くは、スキル不足ではなく、人の前提や関係性が問われる「適応課題」です。
だからOXYMORONは、答えを渡すのではなく、
問いを一緒に立て、新しい知が生まれる「場」を設計し、変容に伴走します。
創発が難しくなる時代だからこそ、それを信じる者として、あなたの隣にいたい。
一人ひとりが「自分の物語」として参加し、矛盾のあいだから、まだ名前のない物語が立ち上がる——
その瞬間に、ともにありたいと思っています。

まだ名前のない物語が立ち上がる。
